若者はなぜ選挙に行かないのか?政治への関心は盛り上がらないのか?

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若者の選挙、政治の興味関心はなぜ盛り上がらないのか?

Y世代とZ世代の間にいる私たちにおける政治の考え方ってどうなのーってことを、YZ世代の狭間世代である私が問題提起すべきでは?という気持ちになり筆を起こしました。

まさに、 この間2022年7月10日に参院選が行われましたね。選挙に関してその若者がどう考えてるのか。

若者の定義は主にZ世代〜Y世代後半(1990〜2000年代前後生まれくらい)と考えてください。

まず若者が今考えてるところの大半としては、主に2極化してるのかなと思ってます。

1つは政治に全く興味がない関心がないタイプ、もう1つは政治に関心があるが学び方がわからないタイプ。

ちなみに前提として、政治に詳しい若者は少ないです。せいぜい学生時代に社会や政治経済の授業で選挙の仕組みをちょっと学んだ、自民党が与党なんだよね、くらいの認識です。

国会討論なんて大の大人たちが口喧嘩しているようにしか感じていませんし、そもそも見ていません。

 

全く政治に興味がわかない世代

政治家がどんな思想で、具体的に何をどう進めているのかなんて、好きなことに夢中な生活、もしくはひたすら仕事で精一杯な若者には届かないんですよね。

自分が使える時間は限られています。学生も勉学や部活で忙しい、社会人なんて朝から晩まで仕事づくめ。

テレビのニュースは偏りがあるなぁと感じますし、そもそも今の若者はテレビなんて見ていません。限られた時間の中でYouTubeで好きな動画を見て、TikTokで番組の切り抜きを流し見し、好きな発信者との時間を大切にするので、受動的にテレビなんて見ている時間がないのです。

公道の選挙演説なんて「なんかやってるなぁ…」くらいの認識です。むしろ宗教的でなんとなく怖い感じすらあります。

つまり、受動的な情報はあまり受け取らない、能動的にキャッチするのは趣味思考の強いジャンルということで政治に関心が向かない構造になってしまっているんです。

 

若者がなんとなく感じる諦めムード

若者の投票率が低いとか言われており、70代、60代も投票率が60〜70%だと、20〜30代は20〜30%だと、なぜ参加しないとかと憤る政治評論家の方々の意見を耳にします。

すみません、正直なところ選挙に対する諦めムードっていうのが若者にあります。

理由としては主に2つ。

  • 選挙に参加しても何も変わらない実感
  • 若者が投票しても高齢者の方がが多すぎてどうせ無駄なんだよねという事実 

20代、30代の投票率が例え100%になったとしても、高齢者世代の得票数に負けることもあり結局投票しても無駄なんじゃないかって諦めムードがあったりします。

 

これから本当に考えるべきテーマ

考えていかなきゃいけないテーマとしては、これからの日本を作るのは、今の若者だということを、国の方針や文化として設定するべきではないか?ということだと思ってます。

もちろん、健康寿命が長くなって、長寿になるのはいいことだと思ってます。私も祖父母や両親にはいつまでも健康で長生きしてほしいです。 

しかしながら、10年後、20年後、人口が緩やかにずっと減少していく中で、その生産年齢人口(働ける中核年齢15〜64歳)と比較しても高齢者の割合の方がどんどん高まっているいう分析もあります。

その国を背負うべき働き手がどんどん減っている。その事実について、目を背けないでいただきたいです。

 

高年齢者を優遇するしかない政治制度のバグ

とは言っても、政治家が選挙で勝つには多くの得票数が必要。となれば有権者の数で、圧倒的に多い高年齢者向けの政策を掲げるのは当たり前ですよね。

私も学生時代、生徒会役員に立候補して選挙活動した時は大多数向けの政策マニュフェストを立てました。例えば身長180センチ以上の方が届きやすい高さに棚を設置しましょうとか、そういう少数向けの政策に関しては、誰も反応してくれないわけですよ。

ですので、多数派(高齢者)向けに政策を打ち出すのは気持ちはわかります。わかりますが、こと国においては、これから10年、20年先を見据え、有権者に向けて、国を担うものに向けて、適切な政策を打ち出して実行してほしい。それが若者世代の主張です。

現状では若者が歓迎する政策が本当にないと思ってしまっています。学費の無償化とかは出てますけども、ありがたいとは思いつつも、それだけで子供を産もう!とはちょっとなりませんし、難しいですよね。

若者割みたいなダイレクトな政策は高年齢者に対してウケが悪すぎるかもしれませんので、例えばキャッシュレス決済ならは消費税は5%減税しますなど。あくまで一意見ですが、若者はキャッシュレスはもう当たり前なので、そう言った若者にフォーカスしつつ、高齢者も参加可能な政策を増やすなどいかかでしょうか。

そんなふうに若者に向けた政策を大々的に取り上げてくれる政党があるとありがたいですが、それも一時しのぎになりそうです。

そもそも、今の選挙制度では高年齢者の意見しか反映されないバグ要素の強い仕組みになっています。つまり、1票の格差の是正をするしかないということですね。

 

若者が参加できる公平な選挙制度とは

ここでいう1票の格差というのは、地域によって1票の価値が異なるとか、合憲状態だ違憲状態だと世間一般で言われてるようなところ、都心部の1票よりも、その地方の1票の方が価値が高くなっているとかそういうものではありません。

若者世代と高齢者世代との、世代間における1票の格差についてです。

具体的には、人口における世代割合で、1票の価値を決めていただきたいと思ってます。

具体例として、20代1票と70代1票を考えます。

例えば人口割合として70代が人口の30%、20代が15%だった場合、同じ1票としても世代間格差としては、70代の1票が2倍の価値を持つというわけですね。

そのときは20代の1票の価値を2倍にしていただきたい、そういう仕組みはいかかでしょうか、ということです。

そうすることで、各年代と平等な政策を政治家が考えないといけなくなる構造になりますよね。

この仕組みの良い点は若者優遇をしているわけではない点です。もし高齢者の方が少なくなった場合は、もちろん高齢者の1票の価値が上がります。これこそ真の公平な制度だと思ってます。


具体的にどの世代で区切るのかは検討すべきだと思いますが(〜20代、30代、40代、、、というシンプルな分け方で良い気がしていますが)、若者と高齢者の世代間における1票の格差を是正する、その問題提起はあってもいいんじゃないかと思ってます。

何もその平均寿命で按分しろとか、そういう命に関することを言ってるわけでもないですし、各世代が対等に政策について考えることのできる仕組みかなと感じています。

 

みんな日々頑張っていきたいだけ

少なくとも国政選挙においてはそういう世代格格差を無くす仕組みを導入するという考えもあっては良いのではないでしょうか。

あくまで日本において、より良い国にしていきたいという気持ちはみんな同じはず。高齢者向けだーとか若者向けだーとかそういうところではなくて、 公平性、これからの未来を考えた政策を打ち出しやすい構造にして、今の若者の政治に対する興味関心を高めていく。あるべき姿だなぁと思いますよね。

あくまでも1人のYZ世代である私の一意見です。

いや、これどうなの。みたいなお考えがありましたら、コメントいただけるといろんな考え方に触れることができ嬉しく思います。